2004-01-01から1年間の記事一覧

或る人への手紙

簡素な盛り付けの夕食。萎びた水仙。テレビは、ちょっと待ってくださいよ を繰り返す。テーブルの角に向う脛をぶつけた。間違って吸い取ったビー球 を掃除機から取り出す。蛙の鳴き声が止んだ。 明け方の空は薄暗い。林立したアパート群の壁は濁った雲の色。…

文化祭

当日まで実行委員として精力的に活動しようしようと思って、ほとんどを他人任せにしていた。実際に自分ひとり居なくてもコトはスムーズに、つまずくこともなく、あらゆる問題は適切に片付いていた。時間がありすぎて嫌になって家から寝袋でも取ってくるかな…

散歩

日が落ちてから散歩始めました。どこに行くかは特に決めておりませんで、とにかく歩けるところまで歩こうと、それだけは頑なに信条に近い所に置いていました。運河沿いは、比較的街灯が少なく夜を歩くには丁度良いのでした。私はあまり真っ暗を好みませんが…